宇宙にある資産の税務

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UnsplashのFederico Rizzarelliが撮影した写真

国税OB税理士が話す酒のツマミになるかもしれない税金の話

松本零士さんが亡くなられました

松本零士(本名:松本晟(あきら))さんが先日亡くなられました。子供のころ、「宇宙戦艦ヤマト」や「銀河鉄道999」に夢中になっていた人も多いのではないでしょうか。

ほんとにああやって宇宙に行ける日が来るんじゃないかって思っていましたけど、現実はまだまだ先の未来のようです。

世界多くの人にたくさんの夢を与えてくださった松本先生のご冥福を心からお祈りいたします。

宇宙って意外と近い

今回、「宇宙」をネタに話をしようかと思っていましたが、この「宇宙」というのを説明するとなると、語源やら概念とやらちょっと私の頭では理解できない説明文がネットに出ていましたので、とりあえず私が理解できた説明分を紹介します。

航空宇宙および宇宙工学 「地球の大気圏外の空間」という意味では、国際航空連盟 (FAI) の規定によると空気抵抗がほぼ無視できる真空である高度 100 km 以上のことを指す[6][7]。この基準はカーマン・ラインと呼ばれる[8]。 その他の宇宙と地球大気圏を分ける基準として、アメリカ合衆国における宇宙飛行士の認定プログラムの規定がある。1950年ごろ、アメリカ空軍(USAF)では高度 50 測量マイル(50 ✕ 6336/3937 km ≒ 80.47 km[1959年以前当時])以上に到達した飛行士を宇宙飛行士と認定する規定を設けていた[9]連邦航空局(FAA)は USAF の基準を踏襲し 50 測量マイル以上に到達した飛行士を民間宇宙飛行士と認定している[10]。  フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

私は一応、この説明文から地上から100キロ以上離れていれば「宇宙」と解釈してよいと判断しました。でも100キロと考えてみれば、意外とすぐだなって感じるのは私だけでしょうか・・・。

船?飛行機?車両?

冒頭で書いた「宇宙戦艦ヤマト」に出てくる、宇宙戦艦「ヤマト」は太平洋戦争の末期に撃沈された戦艦「大和」を隠れ蓑に似せて建造した宇宙船に、宇宙航海に必要な「波動エンジン」というものを搭載した宇宙船らしいです。

さて、この建造物、もともとは船なのですが、その後、空を飛べるようになっているので飛行機の仲間になるのでしょうか。

そして、その次の「銀河鉄道999」に出てくる「999」号。私が言いたいことわかりますよね。これもその区別がなかなか難しい。これに至っては、機関車は機関車自身に組み込まれた人工知能が各種の判断を行って走行するようです。機関士等いらないのです。その他、様々な車両がついているのですが、中には装甲車(戦闘車)もありますのでいやはや、さすがとしか言えません。(フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』より)

さすがにこのような建造物は現代ではお目にかかれませんが、現実に存在した場合には税務上、あいまいにするわけにはいかないのです。

そう、「減価償却」つまり「耐用年数」の問題が出てくるのです。

  • 船舶(例:その他の船舶 総トン数2,000トン以上・・・15年) 
  • 飛行機(例:主として金属製 最大離陸重量130トン超・・・10年)
  • 鉄道用車両(例:電気又は蒸気機関車・・・18年)

耐用年数

耐用年数とは、使用に耐えられる年数のことです。物理的・経済的に使用可能な年数として法令で定められ、「減価償却」として経費に計上するときの基準となっているものです。

耐用年数が短いとすれば毎年の経費に入れられる金額が多くなりますので税金が少なくなりますが、耐用年数が長いと逆になります。

税金の計算をする上では耐用年数が短い資産をもっていた方がお得ということですが、その資産が長持ちした場合、耐用年数経過後は減価償却の費用が計上できませんので、その分税金が多くなるということにもなります。

これは、「特別償却」という通常の減価償却に加えてより多くの経費を計上するという申告をした場合でも同様のことがいえます。

JAXAの財務諸表を覗いてみた

「JAXA」ってご存じの方多いと思います。「JAXA(ジャクサ)」は国立研究開発宇宙航空研究開発機構の名称で、ロケットにより人工衛星を宇宙空間に運んだり、そのほか様々な宇宙に関する事業を行っています。これに関しては私より詳しく説明できる方が山ほどおられるでしょう。

ネットでこの「JAXA」の令和3事業年度の財務諸表を覗いてみたのですが、まさに今回の話にマッチする耐用年数に関する事項が掲載されていました。

財務諸表 注記事項
Ⅰ 重要な会計方針
 2.減価償却の会計処理方法
  ⑴有形固定資産(リース資産を除く)
   定額法を採用しております。
   なお、主な資産の耐用年数は以下のとおりであります。
    建物     2~50年    
     構築物    2~72年
    機械装置   2~25年
     航空機    2~8年
     人工衛星   1~10年
    工具器具備品 2~20年
    なお、人工衛星の耐用年数については、原則として定常運用期間又はミッション期間を基準として
    算出しております。

人工衛星ってズバリ掲載してありましたね。これは気持ちがいい。

でも、現在人工衛星はじめ宇宙には数多くの人工物体が打ち上げられているようで、その用途を終えた物体の回収作業とか問題になっているようです。

もちろん、「JAXA」も事業内容のなかに「スペースデブリ(宇宙ゴミ)対策」がありますので近い将来、日本が世界に先駆けて解決に向けた技術を披露してくれることを期待します。

おしまい

スペースデブリは、「ヤマト」の最強武器である「波動砲」で処分するっていうのはどうでしょう。存在してないけど・・・。でも大量の細かいデブリが発生するから、よけいゴミを増やすことになるか・・・。

最後に、「銀河鉄道999」には「清酒 美少年」という銘柄を登場させています。今夜は熊本県菊池市「株式会社美少年」の美味しい日本酒でしみじみと・・・。

※文章中の日本語の誤用等がございましたら、誠に申し訳ありません。

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