預けているものってちゃんと確認していますか?

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国税OB税理士が話す酒のツマミになるかもしれない税金の話

さようなら、ありがとうシャンシャン

本日2月21日の朝、東京上野動物園から人気パンダのシャンシャンが中国へ返還されるという映像がテレビで流れていました。別れを惜しむファンの皆さんが周辺に集まっていましたね。やはり人気だったのですね。きっと中国に帰っても人気者になること間違いなしでしょう。

パンダって説明できます?

パンダ (panda) は、ネコ目(食肉目)に属するジャイアントパンダクマ科)とレッサーパンダレッサーパンダ科)の2種の総称。熊猫(シュウマオ)とも。ただし単にパンダといった場合、ジャイアントパンダのことを指すことが多い[1]。 ジャイアントパンダとレッサーパンダは食肉目に属しながらともに草食適応を果たした種であるが、Ledje and Arnason(1996a, b)の分子系統解析などにより両者は近縁ではないと結論づけられている[2]中国を代表する動物だが、生息地は四川省の一部などと狭く、中国全土に生息しているわけではない。 フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

らしいです。中国に行ったら沢山いるってわけでもないのですね。やはり貴重な存在みたいです。

しかしあの白と黒の絶妙なバランスがほんとかわいいですね。あれが全身真っ白又は真っ黒だったらパンダってここまで人気出なかったのかなあって思ってしまいます。

上野動物園

ちなみに上野公園って「恩賜上野動物園」といって入園者数は日本一、動物登録数は11,000を超えるらしいです。数えるだけでも職員さんの大変さがわかります。毎日の管理って大変なのでしょうね。だって言葉通じないんですよ。もしかしたら中には動物と話ができる職員さんがいるかもしれませんけど・・・。

管理っていえば、驚く記事を見つけました。

動物園が中国からパンダを借り受けて飼育すると、1年に平均260万ドル(約2億9000万円)もの費用がかかる。子供が1頭生まれるとその額は300万ドルを超え、2頭だと400万ドル近くになる(パンダの妊娠の半数近くは双子)。 2006年ナショナルジオグラフィック記事より

億ですって。すごいわ・・・。でも生息数が少なくて保護するためってこともあるでしょうからある程度仕方のないことなのでしょうか。

それでは少しずつ税金関係の話に移りましょう。

まず、上野動物園は次の組織が運営しており、他にも複数の施設を管理しているようです。

公益財団法人 東京動物園協会
・動物園及び水族園の事業の発展振興
・動物とその生息環境について知識を広め、人と動物の共存に貢献すること
恩賜上野動物園  東京都台東区上野公園9-83
多摩動物公園   東京都日野市程久保7-1-1
葛西臨海水族園  東京都江戸川区臨海町6-2-3
井の頭自然文化園 東京都武蔵野市御殿山1-17-6

「公益財団法人」というとなかなかピンとこない人も多いかと思います。こういった組織は「公益目的事業」や「収益事業」他、事業ごとに分けて経理処理を行います。動物園にいったお客様からしたら、どの部分がどういった事業なのかってはっきり言って分かる人はそう多くないはず。それくらいややこしい・・・。

組織が大きくなればなるほど扱う金額も増えますので、毎年の決算事務は大変なご苦労をされていることと思います。

今日、話をしたかったのは上野動物園の組織のことではなくて、パンダのシャンシャンにちなんだ話です。ちょっと強引な展開ですけど・・・。

預けているものは在庫

シャンシャンは中国から預かっているということですがこの逆のパターン、預けているものについての話です。

経営者の皆さん、事業用の商品や備品、消耗品などすべて手が届く範囲(例えば自社敷地内)に保管していますか?

決算の時に在庫の棚卸作業を行っていると思います。作業を手伝っている従業員さんのなかには、「なんでこんな作業、毎年この時期にしなきゃいけないのだろう?」って思っている人は結構いると思います。

簡単にいうと、まだ売れていない商品だから(売上に計上してない)経費から除く(仕入に計上しない)ということで、経費から除く在庫分を把握するための大事な作業です。※消費税の計算はこの際考慮していません

在庫の把握として、実地棚卸(現物を実際に確認すること)が重要です。把握漏れは税務調査の際にもしかしたら重加算税というダメージの大きい罰金(加算税)を課されるかもしれません。

倉庫を借りている場合など、わざわざ現地に行くのがめんどくさいから、とりあえず資料から把握できる数字だけで棚卸の額を計上するということしていませんか?

運送会社など、いつも使うガソリンスタンドなどにタイヤを預けていることありますよね?これって定期的に在庫の確認してますか?

仕入資料からのモノの流れ

税務調査においては、物の流れは確認作業必須です。

仕入状況等の資料からその物が確実に売上につながっているのかを把握します。

100個仕入れたのに90しか売れていない。在庫は10のはずだけど、計上されている在庫は5しかない。残りの5はどこに行った?

よくあるケースは次の年に売れていた。あるいは返品した、あるいは売り物にならなくなった(欠陥)等、つまり理由が簡単に答えられるものです。

でも、なかなか答えられなかったら?それってつまり売ったのに魔が差して自分で飲み食いに使ってしまったとか、趣味のための資金にあてたとか・・・。これはアウトですね。

一番やってはいけないことは、嘘の答弁をすることです。税務署さんはその後「反面調査」という手段を武器にありとあらゆる方法でその答弁を覆そうとします。

数日後、意気揚々と説教しにやってきます。その間、「嘘がばれませんように」って必死に祈っている時間ってはっきり言ってほんと無駄な時間です。

おしまい

税務署さんからこの数字怪しいですね。限りなく黒なんじゃないんですか?と疑われたとしても、いいえうちは白です!って自信を持って回答できるよう在庫の確認はきちんとしましょうね。

あ、これ今日のパンダにちなんだまとめなのですけど・・・。

まあ、実際には黒でもない白でもないグレー(あいまい)な部分って世の中にはありますけどね。

今夜は焼酎かな、それともハイボールかな、うーんはっきりしない・・・。

※文章中の日本語の誤用等がございましたら、誠に申し訳ありません。

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